「日本人は株・投資信託を買わないので貯金が増えていない」そんな興味深いデータを見つけました。
先日、Twitterで知った金融庁のレポートです。
44ページ以降に、「貯金ばかりだとお金は増えない」というデータが掲載されています。
平成27事務年度金融レポート(平成28年9月 金融庁)※PDF
リンク元はこちらです。
[参考]平成27事務年度 金融レポートについて金融庁レポートの内容
このレポートによると、日本の金融資産は増加し続けています。
ですが、これは、高齢者が退職時に多額の退職金を受け取った影響が大きいとのこと。
でも、これからの時代、退職金には期待できませんよね。
うちの夫もたぶん退職金はありません。
そして、預貯金はあっても、株式・投資信託を持つ人は少ないようです。
我が国の家計金融資産の構成等を他の先進国と比較してみると、現預金比率が高く、株式・投信等の比率が低いといった特徴がある。株式・投信等を直接に保有している比率は、米国が3割を超えているのに対し、我が国では1割強に留まっている
そのため、諸外国と比較して、貯金額が十分伸びていない、というのがこのレポートの内容です。
家計金融資産の構成にこうした違いがあることは、米英と比べ、我が国の家計金融資産の伸びが緩やかなものに留まっていることの一因となっているものと考えられる。
このデータって、すごく怖くて、「銀行預金だけしかしていないと、日本はどんどん貧乏な国になってしまう」という意味でもあります。
まあ、「金融庁は他の目的があって株を買わせようとしているんじゃないの?」とか、疑いだすときりがないのですが・・・
政府は「株や投資信託を買いなさい」と言って、優遇制度(NISAやiDeCoなど)を次々に整備しています。
そんなときには、流れに乗ってしまえばいいと思うんですよね。
節約だけが手段じゃない
私たちが「貯金を増やそう!」と考えるとき、「お給料が○○円、支出が○○円だから、毎月○○円貯金できるかな」なんて考えますよね。
ですが、株や投資信託を持っていれば、それに加えて、「投資で○○円貯金が増える」ということになるわけです。
米国では、家計所得のうちの勤労所得と財産所得の比が概ね3:1で推移し、家計を
サポートしている。一方、我が国では、足元で8:1程度と、財産所得が家計所得に貢献できていない。
簡単に言うと「日本人は投資をしない。だから貯金が増えていない」ということ。
この感覚、大学卒業以来ずっと投資をしている私には実感があります。
確かに、株や投資信託をやっていると、資産がいつの間にか増えているんですよね。
(ただ、今はアベノミクスによる株高の時期なので、多少割り引いて考える必要はあります。)
株・投資信託をどうしてもやりたくないという人はいるようなのですが(・・・うちの夫です^ ^;)
iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAの仕組みを知ろうともしないのは、本当にもったいないと思います。
このブログの家計診断でもでも、「この家計でなぜiDeCoをやらないんだろう?」というご家庭にいくつも出会いました。
「節約しないと貯金は増えない」と思われがちですが、それ以外にも、投資で貯金を増やす方法もあるんです。
そんなことをこのブログでも少しずつご説明していけたらいいなあと思います。
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